13th Annual Educational Symposium and Exhibition of Wound Healing Societyに参加して

札幌医科大学 医学部 皮膚科 小野一郎
No.3

日本からの参加者
日本からの参加者(秋田先生が撮影して下さいました)。

 翌日からの発表も興味深い演題がいくつも発表されていましたが3会場で同時に進行されていましたので当然のことながら全ての演題を聞くことはできませんでした。しかし、1演題に15分と言う比較的長い発表時間が割り振られており、十分なdiscussionが行われながら次々に興味深い内容が発表されているように感じました。 日本からは前に述べました秋田先生に加え、川崎大学の久保先生、篠山先生が御参加になり創傷治癒における接触因子の役割に関して大変に興味深い研究成果をご発表になっていました。 私も学会2日目に縫合創に対するHGFの遺伝子治療に関して報告しました。
 今回はSARSや戦争、さらに国際学会が重なっていたためもあって残念ながら日本からは5人だけの参加に留まってしまいました。 次回の学会はParisで合同の学会が開催予定となっていますので是非この機会に日本からもより多くの研究者に参加していただき日本の創傷治癒学会で発表されている高いlevelの研究成果をご発表頂きたいと願っています。

 学会開催中にWound Repair and Regeneration (WRR)のpublication meetingが開催され、私も慶応義塾大学の大谷先生の代理として参加いたしました。ここでも大きく話題になったのがWRRのimpact factorが非常に高く設定されたことでした。 このことによっていろいろな分野の研究者からWRR誌に投稿が相次いでいることが報告され、当面は1冊のjournalの掲載論文数を増やすことで対応するが将来的には月刊とすることも考えられるとのことでした。また、今年の8月からはinternet経由でon line投稿が可能となるように準備をすすめている旨の報告もありました。なお、その席で今まではWRRの大半は基礎的研究の論文が占めていましたが今後は臨床研究の論文も積極的に受付けたいとのLindblad先生のご意向も明らかにされていました。 当然、高いimpact factorを維持しながらどのようにこの意向を反映させていくかが議論となっていましたが、優れた臨床論文の持つ価値が高いことは言うまでもないことですので、この分野で論文投稿を考えていらっしゃる先生にはこの機会にWRR誌に是非とも投稿していただきたいものです。

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