| 日本創傷治癒学会―新制度3年目を迎えて |
| 理事長 北島政樹 |
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国際活動としては、米国のThe Wound Healing Society (WHS)、欧州のThe Tissue Repair Society (ETRS)、豪州のThe Australian Wound Management Association (AWMA)との連携をさらに強化、推進しながら、熱意にあふれた国際性豊かな学会として、わが国の創傷治癒研究を世界に発信していきたいと考えております。共同で発行している機関誌 Wound Repair and Regenerationは、今年で第11巻を数えますが、昨年よりImpact Factor (IF, 2.505)がつき、Current ContentsやPubMedにもindexされています。数年前からWRR編集委員長Lindblad氏が中心になって米国の関係機関への働きかけが行われてきましたが、日本創傷治癒学会としても機関誌として充実した内容にするためにIFの重要性をLindblad氏に訴えてまいりました。今回これらの努力がみごとに結実いたしました。IF 2.505というスコアーは外科系、形成外科系、皮膚科、病理学や消化器関連の雑誌ではトップクラスであり、今後多くの会員の方々からの投稿が期待されます。日本創傷治癒学会で発表された内容をぜひ論文にして投稿していただけるように、指導的立場におられる会員の方々におかれましては若い先生方のご指導をよろしくお願いいたします。本学会としてもできるだけサポートできるように、米国に本拠がある編集委員会と連携を深めていきたいと思います。また、WRRの巻末に毎号特別掲載されている日本語のニューズレターについても、広報委員会のメンバーの方々にその内容を充実したものにしていただき、会員の皆様のコミュニケーションの場にしたいと望んでいます。 昨年来、将来検討委員会を中心に検討が行われております看護師をはじめとするコメデイカルの方々の学会参加については、ぜひ本学会の裾野を大きく広げるために大切なことと考えております。会費、会員資格、権利と義務など、規約上さらなる検討が必要ですが、規約委員会、将来検討委員会、関連学会協議委員会の協議のもとに円滑にコメデイカルの方々が参加のできる窓口が開かれることを期待します。 さて、来年、2004年7月にはパリで2nd World Union of Wound Healing SocietiesがTeot 会長のもとに開催されます。不安定な国際情勢が続いていますが、日本から多くの先生方が参加されることを期待したいと思います。WHSとETRSにおいては、来年はそれぞれの定期学術集会を行わずに2nd World Unionを共同開催すると聞いております。昨年12月の日本創傷治癒学会理事会、評議員会でこの点が討議され、日本の会員の皆様には積極的に参加をお願いすることとし、定期学術集会はキャンセルしないことになりました。今後も国際委員会を中心に情報を集めていただきますが、最新の情報はニューズレターを通じて会員の皆様にお伝えいたしますので、ぜひ積極的なご参加をお願いいたします。 財政面については、収入のほとんどが年会費で賄われておりますので、平成15年度年会費につきましてもよろしくお願いいたします。2年以上会費滞納の場合はWRRの送付を停止させていただいております。通常価格ではアメリカ以外の国から個人としてWRRを購入しますと、年間$210の費用がかかります。日本創傷治癒学会会員には特別価格で年会費に含む形でお届けしています。毎年、財務委員会を中心に収支決算のバランスを検討いただいておりますが、円滑な学会運営のためには会員数の維持確保は重要課題であります。昨年の新評議員選考にあたっては、評議員選考委員会の方針として今しばらく評議員数の増加を見守ることとなりました。将来の日本創傷治癒学会を担っていただける人材が積極的に本学会に加わっていただけることを期待したいと思います。 最後になりますが、本学会が研究会であった頃から約10年の長きにわたりお手伝いをいただいた担当秘書の廣橋久美子さんが退職され、新しく宇田川秋子さんが来られました。しばらくの間は多少ご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いいたします。末筆ながら、創傷治癒の臨床、研究に携わっておられるすべての会員の皆様のご発展をお祈り申し上げますとともに、本年度も暖かいご支援、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 |