| 1. 第31回日本創傷治癒学会 会長あいさつ |
| 第31回日本創傷治癒学会の開催にあたって |
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会長 野崎 幹弘 |
| 第31回日本創傷治癒学会を2001年12月6〜7日に東京(新宿、京王プラザホテル)で東京女子医科大学形成外科学教室が担当して開催させて頂きました。 本学会は創傷治癒に関する基礎的・臨床的研究の促進・発展を目的に唱っております。会員の構成は外科・内科等の臨床系ばかりでなく、病理等の基礎系にも多くの方々がおられます。これら多方面からの研究成果が結集され、われわれの最重要課題のひとつである創傷治癒を真正面から討議するわが国唯一の学術集会であります。したがってこの期待に沿えるよう、また今後の学会発展のone stepとなり得るようにプログラムを企画しました。 シンポジウム I では「血管新生療法のup date」と題して中島龍夫先生(慶大)・三輪晃一先生(金沢大学)の司会により、佐藤靖司先生(東北大)、市岡滋先生(埼玉医大)、西田博先生(東女医)、副島一孝先生(東女医)、和田則仁先生(慶大)、増田浩史先生(東海大)、藤田龍哉先生(札医大)に口演して頂きました。機序・解析から臨床応用まで、それぞれの領域での新知見が示され、エキサイティングな討論がありました。病態生理にリンケージする血管新生の諸研究は、より高度なレベルで多岐に向っていることが認識されました。シンポジウム II は「遺伝子治療の現況を知る―創傷治癒への応用を目指して」と題し、落合武徳先生(千葉大)・石井壽晴先生(東邦大)の司会で、小澤敬也先生(自治医)、森下竜一先生(阪大)、竹下聡先生(帝京大)、米満吉和先生(九大)、澤村大輔先生(北大)、近藤稔和先生(金沢大)、崎山幸雄先生(北大)に口演頂きました。 先ず初めに遺伝子治療の基礎をわかりやすく解説して頂き、そしてすでに始まった臨床現場での現況が話され、活発なディスカッションとなりました。遺伝子治療が創傷治癒分野にも貢献が大いに期待出来ることを明確にして頂きました。 特別講演では「細胞シート工学:再生医療の新しいアプローチ」と題して岡野光夫教授(東女医・先端生命医科学研究所)が組織工学の新しい展開を素晴らしく語って下さいました。 また、W.J.Lindblad教授(米国・Wayne州立大学)も「Stem Cells in the Repair of Dermal Injury」と題して講演して下さいました。彼は本学会誌の共同機関誌Wound Repair and Regeneration のchief editorでもあり、この来日を契機にして今後益々本学会員からの投稿に期待を寄せておりました。 松田道生先生(自治医大)と徳永昭先生(日本医大)のお力添えで、第XIII因子に関するサテライトシンポジウムを開かせて頂けましたことは光栄の至りでした。多彩なプログラムとなりましたが、会員各位にとりましては創傷治癒の最先端の現況をしっかりと把握でき、新しい世紀のこれからの展望を模索し得た学術集会となりましたことを希望します。今回の学会に対して、主題Scarless wound healingおよびNitric oxideや一般演題に対しても本当に多く出題がありました。また多数のご参加を頂きましたこと、教室を代表して改めて厚く御礼申し上げます。 第32回本学会は平成14年12月に福岡で久留米大学形成外科 田井良明教授により開催予定となっております。多くの参加を頂き、盛大な学術集会となることを祈念しております。 |