再生と瘢痕形成への転換機構の解明を目指して
慶應義塾大学医学部 形成外科学教室
中島 由佳理
この度、第55回日本創傷治癒学会において「シングルセル解析を用いたマウス胎仔皮膚再生現象の解析」にて研究奨励賞を賜りました、慶應義塾大学医学部形成外科学教室の中島由佳理と申します。私はこれまで皮膚の発生および再生機構に強い関心を抱き、創傷治癒における再生と瘢痕形成の分子基盤の解明を目標に大学院へ進学いたしました。博士課程では、マウス胎仔皮膚創傷におけるマクロファージのトンネリングナノチューブの役割に着目し、細胞間相互作用の観点から創傷治癒機構を解析し、学位を取得いたしました。本研究もその延長線上に位置するものであり、近年急速に発展するバイオインフォマティクスの技術を取り入れながら、多分野の専門家との協働のもと取り組んでおります。膨大なデータ解析から得られる知見を基礎に、臨床に還元可能な本質的発見へとつなげることを目指し、今後も研究を継続してまいります。