学会概要

学会概要

学会概要/理事長挨拶

赤坂喜清理事長日本創傷治癒学会は、昭和46年に創傷治癒研究会として発足しました。その後、平成12年に日本創傷治癒学会、平成25年1月に一般社団法人日本創傷治癒学会となり、現在に至っております。創傷治癒をテーマとして掲げる学会としては、世界でも古い学会に属し、2020年には創立50周年を迎えます。この節目に理事長を拝命したことは大変光栄であり、次の50年に向けて本学会をさらに発展させるためにも身の引き締まる思いであります。

日本創傷治癒学会は日本の創傷治癒研究の国際的な発展を図ってきました。本学会は米国Wound Healing Society (WHS)のSister Societyとして学際的な連携を深めており、本学会の学術誌はWHSの機関誌Wound Repair and Regenerationを有しています。さらに多職種連携による研究活動も推進しています。学会員の専門分野は、形成外科学、外科学、皮膚科学、内科学、歯科口腔外科学、整形外科学などの臨床医学のほか、病理学と法医学の基礎医学、看護学や薬学、や企業の研究者などの幅広い専門分野から成り立っています。このような様々な分野の専門家が集うことで、会員は多面的な意見交換を行い自らの研究や診療を見直し、また学会は研究や診療の推進に必要な情報交換を提供する場として、学会員の皆様の研究のさらなる発展を図ってきました。

創傷治癒は、原始人が狩猟で負った傷をいかに治すかということから始まった、太古から継続している生理現象を解明する学問です。この創傷治癒は、炎症期、増殖期と瘢痕期が連続的に進行して完了します。炎症期が消退すると増殖期に移行し、増殖期では増大した肉芽組織が次第に消失し最終的に瘢痕になります。この創傷治癒過程に重要なサイトカインが同定されたことから、本学会では早期からサイトカインによる有効な治癒方法を報告してきました。特に日本で医薬品として認可されたサイトカインについては、その有効な治癒効果を世界に発信してきました。最近、米国や日本では組織修復のメカニズムを解明する研究成果が注目されています。 その理由は再生と瘢痕形成の両輪で進む傷害臓器の治癒において、瘢痕形成による組織修復は多くの疾患の病態機構の最終的なcommon pathwayであるからです。したがって今後、日本創傷治癒学会が目指す、ヒト臨床応用を目的とした組織修復のメカニズム解明はヒトの様々な病態における新たな治療法開発に寄与することが期待できます。

これからも学会員の皆様のご意見を聞きながら日本創傷治癒学会の発展に尽力していきたいと思います。今後とも本学会への温かいご支援を心よりお願い申し上げます。

東邦大学大学院医学研究科 先端医科学研究センター
推進研究部門 組織修復・病態制御学研究室
赤坂 喜清


日本創傷治癒学会 沿革
1971年(昭和46年) 「創傷治癒研究会」として創設、事務局を慶應義塾大学医学部外科学教室内に設置
2000年(平成12年) 12月の第30回学術集会より学会に昇格、「日本創傷治癒学会」に改称
2001年(平成13年) 英文誌「Wound Repair and Regeneration」(WRR)を会員へ配布開始(Vol.9より)
会員向けのWRR誌巻末に「JSWHニューズレター」を創刊
学会ロゴマークが決定(第31回学会総会にて承認)
2002年(平成14年) 学会ホームページ(http://www.jswh.com/)を4月1日より開設
2004年(平成16年) 会員種別に「準会員」(年会費5,000円)を導入
2005年(平成17年) 研究奨励賞の設置(第35回学会より)
2006年(平成18年) 学会賞の設置(第36回学会より)
ガイドライン作成ワーキング委員会(現・ガイドライン委員会)の設置
2009年(平成21年) 学会賞選考委員会の設置
2011年(平成23年) 英文誌「Wound Repair and Regeneration」のオンライン定期購読導入
WRRオンライン購読に伴い、年会費額を改定
2012年(平成24年) WUWHS2012(於横浜)にてランチョンセミナーを開催
学会賞の募集を休止(第42回学会より)
学会会計年度を11月末から8月末に変更(2012年度のみ10ヶ月間)
第42回創傷治癒学会(於札幌)にて第1回WHS-JSWH 合同シンポジウムを開催
2013年(平成25年) 一般社団法人の設立登記(1月4日付)
「準会員」の種別を廃止
倫理委員会の設置
2014年(平成26年) 学会事務局を外科学教室から形成外科学教室に移転
 COI委員会の設置
2015年(平成27年) 米SAWC/WHS 2015での招聘セッションに演者2名を派遣
2016年(平成28年) 『創傷治癒コンセンサスドキュメント―手術手技から周術期管理まで―』 発刊(4月8日)
2020年(令和2年) 入会金を導入(9月1日以降入金分より適用)

 

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