学会概要/理事長挨拶
― 和を以て貴しと為す ―
2025年12月より日本創傷治癒学会の理事長を、拝命致しました。私は、2015年から2019年にも本学会の理事長を務めさせていただきました。本学会は私にとって長らく思い入れのある学会ですので、大変嬉しく思っております。
私の母体となる基本診療科は形成外科ですが、外科系診療科は創傷治癒を基本としています。また皮膚の瘢痕は真皮の線維化ですので、この観点で考えると、ほぼすべての医学分野は創傷治癒を理解する必要があるといっても過言ではありません。その中で、日本創傷治癒学会は世界に存在する創傷治癒を主なテーマとする学会の中では、現存する中で一番古くからある伝統のある学会です。
日本創傷治癒学会は、外科、形成外科、看護の会員が多いですが、他の診療科や基礎研究者や多くの職種の方々が、長い歴史の中で融合し仲良く分け隔てなく、お互いの意見を交換してきました。私自身も、本学術集会に参加するたびに、新たな出会いと意見交換ができ、それを糧に成長してきたと思っております。このような素晴らしい学会を築き上げてこられたのは、その長い歴史と、集まって来られた人たちの人柄の良さのお陰だと思っています。
日本創傷治癒学会は規模として大きくはないですが、このようにすでに成熟し、それぞれのスペシャリストが世界的にも活躍しています。学問を愛し、患者さんのために利害を抜きに考えて話し合う、和を以て貴しと為す、そんな学会を今後も維持してゆきたいと考えています。
| 日本創傷治癒学会 理事長 慶應義塾大学形成外科学 教授 貴志 和生 |
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| 日本創傷治癒学会 沿革 | |
| 1971年(昭和46年) | 「創傷治癒研究会」として創設、事務局を慶應義塾大学医学部外科学教室内に設置 |
| 2000年(平成12年) | 12月の第30回学術集会より学会に昇格、「日本創傷治癒学会」に改称 |
| 2001年(平成13年) | 英文誌「Wound Repair and Regeneration」(WRR)を会員へ配布開始(Vol.9より) 会員向けのWRR誌巻末に「JSWHニューズレター」を創刊 学会ロゴマークが決定(第31回学会総会にて承認) |
| 2002年(平成14年) | 学会ホームページ(http://www.jswh.com/)を4月1日より開設 |
| 2004年(平成16年) | 会員種別に「準会員」(年会費5,000円)を導入 |
| 2005年(平成17年) | 研究奨励賞の設置(第35回学会より) |
| 2006年(平成18年) | 学会賞の設置(第36回学会より) ガイドライン作成ワーキング委員会(現・ガイドライン委員会)の設置 |
| 2009年(平成21年) | 学会賞選考委員会の設置 |
| 2011年(平成23年) | 英文誌「Wound Repair and Regeneration」のオンライン定期購読導入 WRRオンライン購読に伴い、年会費額を改定 |
| 2012年(平成24年) | WUWHS2012(於横浜)にてランチョンセミナーを開催 学会賞の募集を休止(第42回学会より) 学会会計年度を11月末から8月末に変更(2012年度のみ10ヶ月間) 第42回創傷治癒学会(於札幌)にて第1回WHS-JSWH 合同シンポジウムを開催 |
| 2013年(平成25年) | 一般社団法人の設立登記(1月4日付) 「準会員」の種別を廃止 倫理委員会の設置 |
| 2014年(平成26年) | 学会事務局を外科学教室から形成外科学教室に移転 COI委員会の設置 |
| 2015年(平成27年) | 米SAWC/WHS 2015での招聘セッションに演者2名を派遣 |
| 2016年(平成28年) | 『創傷治癒コンセンサスドキュメント―手術手技から周術期管理まで―』 発刊(4月8日) |
| 2020年(令和2年) | 入会金を導入(9月1日以降入金分より適用) |
| 2023年(令和5年) | 英文誌「Wound Repair and Regeneration」の冊子配布停止に伴い、完全オンライン購読を開始 |
| 2024年(令和6年) | 教育委員会の設置 韓国創傷治癒学会(Korean Wound Management Society)との間で学術交流のMOU(Memorandum of Understanding)を締結 |

